町で拾ったこんな話

・車の中から見た親子の話
若いお母さんと1・2歳くらいのちっちゃな女の子、5歳くらいのお兄ちゃんが、郵便局から出てきて駐車場に向かっている時の事です。小さな女の子がまだすこしあぶなっかしげだけど勢いよく走ってきました。微笑ましく眺めていましたら、あらっ、おっとっと・・。転んでしまいました。
さあ、こんな時皆さんならどうしますか?
おかあさんはあわてることもなく、(ひどいこけかたではなかったので)すぐに手を差し伸べたりしません。
「泣き出すのかな。」と思いながら見ていましたら、妹の転んだ姿を見ていたお兄ちゃん、”すとん”としりもちをついて妹を見ています。・・・おにいちゃんのほうをじっとみていた女の子、急に立ち上がりました。そして、何もなかったようにお兄ちゃんと歩いていきました。(この間の時間はほんの数十秒)
私にとって新鮮な思いが湧きました。とっさにとったおにいちゃんの行動。想像していた行動とも違っていましたし、小さな出来事ですが考えさせられました。


・もうひとつのお話
先日図書館に予約の本を取りに行きましたら、写真にも撮りましたが周りを取り囲む木々の紅葉が見事でした。そして、あちこちには落ち葉のカーペット。落ち葉といっても色鮮やかで見入ってしまいます。2.3枚いつものことですが落ち葉拾いをしていました。ふと傍から聞こえてくる親子の声にあったかい気持ちになりました。
おかあさんが男の子に、
「もう満足?」と言われて、
「ま・ん・ぞ・く。」と、男の子。
きっと、男の子はこの言葉が出るくらい、手のひらいっぱいの落ち葉を集めたのでしょうね。
山盛りの落ち葉が小さな男の子にとっては、”いつまでも心に残る大切なおもちゃ”だろうと思い、振り返りはしませんでしたがこの親子の言葉はとても心に残りました。