ラフマニノフ ある愛の調べ

 見に行ってきました。『ラフマニノフ
映画のことを知ってから今日にいたるまで“きりん”のように首を長くして待っていましたので、1000円の映画といってもずっと価値のある映画のような気がしています。
映画が始まると、あっというまに日常の生活から、“ある空間”へと飛び立つことができます。きょうも、そうでした。
 ラフマニノフ、この名前は音楽の好きな方、クラシックの好きな方にとっては、改めて紹介するまでもない方だと思いますが、20世紀を代表する作曲家です。私がラフマニノフを特に意識するようになったのは、映画「シャイン」を見てからだったと思います。ラフマニノフの曲をピアノ演奏するには、特別の力を持っている人でないと弾きこなせるものではない。このことがインパクトをもって記憶されました。その時演奏されていた曲は、今調べてみると、「ピアノ協奏曲第3番」だったようですが、何の曲かは不明のまま、ラフマニノフのプチファンになっていたようです。
他に知っている曲と言えば、ピアノ曲のCDをそろえた時、近代名曲の中に選ばれていたラフマニノフパガニーニの主題による狂詩曲op.43 第18変奏 と、前奏曲 第1番 嬰ハ短調 op.3−2。また、今年の1月にドラマ「のだめカンタービレ」を見て、その中で、ピアノ協奏曲第3番 ニ短調作品30などです。今回、映画の中にも上の中からいくつか使われていて、「あぁ、知っている曲。」と酔いしれます。


予告編は見ていましたが、映画を通してみたとき、ライラックの花が、とても印象的でした。うっかりしていたのですが、帰宅してこの映画のことを教えてもらったくまさんのブログ『知られざる佳曲』を改めて読んでいましたら、なんとこの映画の原題は、「ライラックの枝」だったのです。・・・・なるほど。


ライラックの花の香りが、彼の故郷の思い出とふかく結びついていて、この花が届けられることによってよい影響を彼にもたらしたようです。何か、ロマンチックでしょう。(ライラックの花が映し出されるたびに、ブログでrairakku6と呼んでもらっていることもあって、なんとも言い難い親近感(?)というか不思議な感情をもって、映画の最後まで過ごしました。96分の映画が終わると、「まだまだラフマニノフのことを知りたい、もっと曲をいろいろ聴きたい」そう思いながら帰宅し、ご想像の通りしばらくはCDにて、ラフマニノフタイムを過ごしました。


ラフマニノフの愛した女性のことや、彼の物語についてまで話がいきませんでした。また改めて書いてみたいと思います。

(上の写真は、昨年我が家で咲いたライラックの花。3度目の登場です。)