[[読書]「輝ける闇」を読んで


輝ける闇 (1968年)

輝ける闇 (1968年)

 開高健さんの『夏の闇』に続いて、一緒に購入した『輝ける闇』を読んでいます。ところどころ飛ばして読んでいたので、おかしな感想になるかもしれませんが書いてみます。
 息もつかせず読んだ所に、作品の終わり頃に出てくる主人公が仲間と共に戦場を駆け抜ける場面がありました。戦場ではあっても彼一人は武器を持たず逃げていますので、兵士として逃げている情況ではありません。・・・こう言いましても、何の事だかわかりませんね。
 

 この作品は、開高健さんがベトナム戦争の現地取材にサイゴンへと行かれ、激戦に遭遇、命からがら帰ってこられて、その後1968年、書き下ろし長編小説として書かれたものです。
 ベトナム戦争のことを書かれた本を手にするのは、この本が初めてでした。ドラマやドキュメンタリー番組、ニュースでの知識しかなかったのですが、戦場の緊張感、恐怖がストレートに伝わってくるような文章です。世界のどこかで戦争が絶える事がありませんが、現地から隔たったところにいると、本気で考えてみる事がなかなかないのですが、この本を読みながら、戦争のことを考えさせられました。
 こうして文章を書こうとすると、まだまだとても感想を書けそうにない事がわかりました。つづきはまた、よく読んでの事にします。