ヴォーカルコンサート

 午後から年に1度の知人のコンサートへ隣町のはつかいち文化ホール(さくらぴあ)まで行ってきました。本格的な声楽で、3年前から聴きに行くようになったのですが、オペラの中の歌の数々、ドイツ語ということで緊張気味に聴いた覚えがありますが、昨年は用事で行けなかったものの、3度目になりますと聴く楽しみを覚えてきて、肩の力を抜いていそいそと会場へ向かう感じになっています。
 今年は、プログラムを見ると、前半は「イタリー歌曲集より」となっていましたが、少し抜き出してみますと、
・Tu lo sai (あなたは知っている)
・Sebben Crudere (たとえつれなくとも)
・Dormi bella (眠っているのか美しい女よ)
・O notte. O Dea dea del mistero (ああ、夜よ、神秘の女神よ)
 ・・
 ・・
 とまだまだ続くのですが、言葉は理解できなくても、1曲の歌の中にドラマを感じ、楽しかったり、優しくつつまれたり、悲しい気持ちになってきたり、「人の声は素敵だな」と感じる時を持てました。普通の声とはちがい多くの練習を必要とするでしょうし、前回はドイツ語、今回はイタリア語の歌曲ですから、言葉も覚えないといけないでしょうし、行くたびに刺激を受けます。
 後半は、おとなのための童謡曲集(岩河智子編作)よりと、よく知っている唱歌が歌われました。知人も含め5人の歌われた方のほとんどは(たぶんですが)私より年上の女性ですが、声からは年を感じさせず、このようにいつまでも磨き上げた技で多くの方に感動を与えられるということにも励まされます。
 また、歌と同じようにピアノ伴奏を聴くのも好きなので、席もピアノの鍵盤が見える側をえらびました。
 コンサートの終わりの所で、会場のみんなで『里の秋』を合唱しました。そういえば、大きな声を出して歌を歌ったのはひさしぶり。みんなの声が重なって、ひとりで歌うのとはまた違う楽しさをひとときですが味わいました。