『アメリカン・グラフィティー』を見て

 ひさしぶりにレンタル店にて、映画のDVDを借りてみました。『アメリカン・グラフィティー』(1973)です。

以前にも一度見た映画なのですが、一度見たのでは深く理解できないまま返してしまった経験があったので、しっかり大人になった今、青春時代を描いたこの映画、今ならまた違った感想を持つかもしれないと期待して手に取りました。

 この映画は、1962年のアメリカ、カリフォルニア北部の小さな地方都市を舞台に、高校を卒業して社会に巣立つ若者像が描かれています。
 クルマ、ガールハント、ロックンロール、エネルギッシュな画面に、遥か昔高校生だった私は、エネルギー負けで圧倒されてしまいます。
1973年に制作されたもので30数年前の作品ですが、「時が過ぎても変わらないものがあるかなあ・・・。」そう思いながら見終わりました。
 もちろん、日本の高校生と比べるとずいぶん大人の感じのアメリカの高校生に見える様子です。
それはおいておいても、地方から仲の良い友達から離れ、遠くの大学へと旅立つ時の「change」する“不安”とか、遠距離恋愛になった時の男女間の悩みとか、ひとりの男性としての成長過程での悩みとか、いつ見ても心の中に“メッセージ”が送られてくるようです。
 音楽好きな人にとっても、ラジオから流れるDJの声とともに、なつかしい曲のかずかずを聴くことができます。
 
 いろいろな不安に満ちた青春時代を、こうして映画を見ながら振り返る時間を持ってみるのも、なかなかいいものです。