絵本を、しみじみ・・と。


 エリザベス・キューブラー・ロス著の、『死ぬ瞬間』と言う本を、読んでいました。まだ、感想を書けるほど、読みこなせません。
 そのかわりに・・・といいますか、この本の中の、章ごとに、
ラビンドラナート・タゴールという人の、詩が紹介されていました。(無学な私は、この方が、1913年に、ノーベル文学賞を、受賞されていたと言うことを、知りませんでした。)

 どうも気になって、図書館でタゴールさんの本を借りてみることにしました。

 

ベンガルの苦行者

ベンガルの苦行者

 訳者あとがきを、読んでいたら、好きな詩が、書いてありました。ちょっと、書いてみます。

―果実の役目は貴重であり、花の役目は甘美なものであるけれど、わたしの役目は、つつましい献身で木陰を作る、樹木の葉のようでありますように。(タゴールさんの英語詩集『迷える小鳥』から・・・訳者 内山眞理子)

じーんときました。・・・そして、ふと、昔読んだ、私の好きな絵本が、思い出され、探してみました。これです。
 ことりをすきになった山
エリック=カール絵/アリス=マクレーラン文 (偕成社

 この中で、印象的なのは、さびしがる山に、小鳥がこういうシーンでした。
(p6)「それにしても、山は いつまでも ながいきできるけれど、ことりは そういうわけには いきません。わたしが いきているかぎり ここへ たちよるとしても、ほんの2,3回のこと。そんなに ながいきは できないわ」ジョイはいった。・・(省略)
・・・
「そうだわ。わたしのむすめに、やはりジョイという名を つけましょう。そして ここへ くる道をおしえ、春ごとに あなたに うたをおきかせするよう いいのこします。それから その子がまた そのむすめに ジョイと名づけ、ここへくる道を おしえるようにと。こうすれば、ジョイの名は つぎつぎに うけつがれ、何年たっても 春になれば、あなたは ジョイのうたごえを きくことができますものね」

 少し、テーマは違うかもしれませんが、ひさしぶりに、絵本を手に取りました。
 
三上さんのブログ「id:elmikamino」で、美崎さんや、三上さんに、エリザベス・キューブラー・ロス博士を、教えていただいたことで、ひさしぶりに、絵本を 読み返してみる 時間を持ちました。ありがとうございます。