バルバラさんの本

 読書感想文を書くには、まだ全部読んでいないので書けないのですが、いま読んでいるのはバルバラ・吉田=クラフトさんの『日本文学の光と影』です。


 バルバラさんは、有名な音楽評論家である吉田秀和さんの奥様ですが、そのことは置いておいても、一人の女性としてどんな方だったのだろうかと興味を持ち、NHK吉田秀和さんの特集番組を見て以来、この本(『日本文学の光と影』)を読むのを楽しみにしていました。
 本文の中のところどころにバルバラさんの子どもの頃から東京ドイツ文化研究所(30才頃)、吉田秀和さんと結婚されて鎌倉の自宅で執筆活動(評論・研究・随筆・翻訳など)をしておられる姿、などの写真が掲載されています。
写真はいいですね。その1枚1枚を見るだけでも、その方の事をいろいろ知る事が出来ます。
本文も読み進むうちに、少しずつバルバラさんのことを理解できて、距離が近づいていく感じがします。

日本文学の光と影―荷風・花袋・谷崎・川端

日本文学の光と影―荷風・花袋・谷崎・川端


 以前にNHK吉田秀和さんの特集番組で、吉田さんのご自宅の様子も映し出され、とても落ち着いた日本の家屋にお住まいだと思いましたが、バルバラさんの好みでもあったのかな、と今思いました。
 日本の文化をもっと見直してみたい、この『日本文学の光と影』を読んでいるとそんな気持ちも少し湧いてきました。


※右上の写真は、フリージアです。季節外れですが涼しそうなので選んでみました。