小説からの重さを受けて

近頃図書館から大江健三郎さんの本、「静かな生活」と「らふたしアナベル・リイ総毛立ちつ身まかりつ」の2冊を借りて見ました。
これまで大江さんの本を最後まで読んだ事がなかったのですが、まだ読んでいる途中ですが、「静かな生活」はいつのまにかこの小説の語り手の位置に立って物語のなかに入って行けるようなところがありました。今はこの本、2/3位のところまで読んだところです。

静かな生活 (講談社文芸文庫)

静かな生活 (講談社文芸文庫)

読んでいる途中にもう1冊の予約していた本が届きました。『mmpoloの日記』や『横浜逍遥亭』にてこの本の感想もエントリーになったこともあり、なんとなく重そうなテーマだろうなと、二の足を踏んでいたのですが先に読んだ、「静かな生活」が読めたので、「それでは・・・」と言う気持ちもあり、あまり心構えもせずページをめくりました。
ショックが大きく、読まないほうが良かったのではという気もします。(全部読んでいるわけではありませんが)
暴力的な内容の、とても重いテーマが話の底を流れていて、怖さと嫌悪感が覆いかぶさる気がします。
自分の甘い精神状態にて、重いテーマの文学に触れるとやけどをしてしまうでしょう。
やけどにはならなかったものの、この2・3日は元気を無くしました。
何を読むか、自分にあったものを読まなければいけないと、そんな事を思う読書体験でした。


こんなときは、心を癒す音楽を聴いていたい・・・。


役に立つエントリーが書けないのですが、絵と同様なんとか文章を書く習慣も保ちたいと、少々無理して書いてみました。