カラマーゾフの兄弟(4)

カラマーゾフ家の問題の話し合い、今日は第2編の後半部分、長男ドミートリーが遅れて登場した場面から始めます。
ドミートリーと父親とのすさまじい口論は、二人だけの事に留まらずまわりの人まで巻き込み修道僧の人々を冒瀆する発言へと止まらない勢いとなります。
その時、ゾシマ長老が、興奮するドミートリーの足元にひざまずき意識的な深いおじぎをし、地面に額をつけたのです。


目の前で、こんな場面に出会ったら、きっと息を呑むと思います。
「お赦しください!すべてをお赦しください!」と。・・・・・
その場の愛憎劇がどんなに悲惨だったかを物語るように感じられます。


話し合いにはならず、問題は持ち越されました。カラマーゾフの家族の問題はお金だけでなく女性の問題も絡まっていて、複雑なようです。


第3編は、「女好きな男ども」となっていて、カテリーナ、グルーシェニカ、リーズと、それぞれの愛する女性達のことも語られます。
どんな女性が登場するのでしょう。そのお話は次回に。