『高慢と偏見』を読んで(2)

前回に引続き感想を書いてみようと思いますが、今読んでいる本は、世界文学全集1969年講談社発行、伊吹知勢 訳 ですが、こちらは絶版となっていて、引用ページを書いても、あまり参考にならないかとも思い始め、もう1冊新潮文庫 中野好夫 訳,も読んでみようかとも、思っています。(まだですが)


きょうの感想は伊吹知勢さんの訳の方です。第4章から第25章位まで読み終わりました。(全部で61章です。)


面白かったところは、主人公でもあるエリザベスと、注目の(みんなに好かれているということではなく、話の中心人物である)ダーシーの態度の変化です。


(ダーシーの変化)

 ・ダーシー氏は最初、例の舞踏会でエリザベスに出会ったとき、彼女を美しいとはみとめられず気をひかれることもありませんでした。
 ・次に出会ったときには彼はただあらさがしをしました。
 ・☆濃い色の目の美しい表情で顔がたいそう怜悧にひきたってみえる・・・
 ・(均整に欠ける点も1・2みつけてはいるものの)☆軽快で、のびのびと快活でいたずらっぽい様子に心をとらえられる。


こうなりますと、次に取った行動は、
 ・エリザベスをもっとよく知りたいと願う。
 ・話しかける手初めとして、エリザベスと他の人に会話に耳を傾け始める。


一方、そんな事とはつゆ知らずの(エリザベス)ですが、少しはダーシーの行動に気もつき始めます。
しかしながら、どうも二人の間はちぐはぐになっているようです。
エリザベスにダンスの誘いをした(ダーシー)は、きっぱりと断られてしまいました。
無理もないところですね。彼女にとっては、ダーシーはただどこでも愛想よくできない男であり、またじぶんを踊りたくなるほどきれいだとは考えない男だと、心に刻み込まれているんですから。


1813年にイギリスで出版された小説で、200年前の時代ではあっても、ここに登場するエリザベスの姿は、現代に生きていたとしてもとてもチャーミングな古さを感じない女性のようで、なかなか魅力的です。


まとまりませんが、きょうはダーシーの心がエリザベスにすっかり傾いた所で終りたいと思います。
※右上の写真は、やまぼうしです。