『青春を山に賭けて』を読み始める

数日前に横浜逍遥亭にて植村直己さんの本を紹介しておられた。(http://d.hatena.ne.jp/taknakayama/20080612/p1
いろいろしなければいけないこともたくさんあるのですが、ほんの少しずつでも読めればいいかなと、買ってみました。
まだ数ページしか読んではいないのですが、ぱっと開いたページがヒマラヤの高峰に登られた時の内容でした。

青春を山に賭けて (文春文庫)

青春を山に賭けて (文春文庫)

読むだけでも背筋がひやっとしてくるような描写のところ、比べようもないのですが昨年の夏、槍ヶ岳の頂上に登った時のことを思い出しました。
岩の出っ張りに手を掛け、足を移動して岩登りをするような場所が少しの間あるのですが、自分の力しか頼るものがなく、まちがって手が離れたり、足を滑らすと落ちるしかない。そのような状況に立つことは、普段の生活の中ではめったにないことだと思いながら登った記憶があります。
私が登った時は、たまたま人の数もわりと少なかったのと、恐る恐る登るので前の人との間隔が開いてしまったこととで、登りやすいコースを微妙に外れてしまった瞬間がありました。ほんの1、2メートルくらいのことですが、足場を見つけられなくてどうしたらいいのだろうと、とても不安になりました。先に行ってもらった主人の姿は見えず、山の怖さが身体の心まで沁み込んできた瞬間でした。
幸い、少し後戻りして、下ってこられた人に、「そこに足を置いたらいいですよ。」など、親切に教えていただいたりして、頂上に着く事が出来ました。


私の登ってくるのがあまりに遅くて、頂上では「どうしたのだろうか。」と主人は心配したようでしたが、その時、「登山には体力が必要だ。」としみじみ思いました。


今年の夏も“北岳”に家族について行って見ようと思っていましたが、「怖いな。」と言う気持ちが、さーっと、心の上をかすめていきました。
SJCの活動とも重ね、しっかり歩いておかないと大変だろうと急に現実の問題として感じました。


私にとってはめずらしい“登山のお話”の読書になります。しばらく時間をかけて読んでみます。