パリの美術館コレクション

絵画鑑賞のエントリーが続きますが、2日前に行きましたひろしま美術館でのことを少し書いてみます。
ひろしま美術館は広島市中区原爆ドーム広島城との中間あたりに位置する美術館です。市内バス・電車で「紙屋町」下車し、徒歩3分です。
便利な所にあるので私のいちばんよく行く美術館です。今回も美術館に足を踏み入れるとゆったりとした空間と静寂(鑑賞する人は何人もおられたのですが、やはり春の院展より少ないですから)に、ほっとするようでした。
常設展と特別展の「芸術都市パリの100年」展〜パリの美術館コレクション〜をゆっくり見てまわり、満ち足りた時間を過ごしました。
「絵はいいなあ・・・」と、なぜだかわかりませんが胸にじーんとくるものがありました。理屈ではなく絵を見ていると癒されるような気がしました。「わたしも年をとったのかもしれません。こんなにしんみりするなんて・・・」などと、ひとり感傷にふけりながら何回も見ている常設展の絵も改めてじっくり鑑賞して回りました。


◇常設展(約90点が展示されています。)
第1展示室〈ロマン主義から印象派まで〉
第2展示室〈新印象派後期印象派
第3展示室〈フォーヴィスムピカソ
第4展示室〈エコール・ド・パリ〉

◇特別展・・・『パリを中心にフランス国内15の美術館から、絵画、彫刻、写真およそ140点が広島に。・・・』(しおりから抜粋)
印象深かったのは、ロダンの彫刻が展示されている中の、ロダンの弟子、助手、愛人だった女性彫刻家カミーユクローデルの胸像です。以前イザベル・アジャーニ主演によるフランス映画「カミーユ・クローデル」を見たことがあり、波乱にみちた彼女の人生が深く記憶に刻まれていたからかもしれません。たぐいまれな美しさをもち才能も豊かな女性だったのに、人生の後半は悲劇的なものでした。胸像を見ながら、どんな女性だったのだろうか、ロダンはどんな思いでこの胸像を造っていたのだろうかと、しばらく足を止め見入っていました。
しばしの芸術鑑賞でしたが、このごろしばらく眠っていたヨーロッパやロシアの歴史関係の本読んでみたいな、とか、花の絵もしばらく描いていないのでまた描いてみようか、・・・たくさん刺激を受けました。


 ※ひろしま美術館(http://www.hiroshima-museum.jp/