茂木大輔の生で聴く“のだめカンタービレ”の音楽会

コンサートに行ってきました。昨日のお目当ては『のだめカンタービレ』のドラマをきっかけに聴くようになったブラームス交響曲や、モーツァルトの作品を広響の演奏で堪能したいということ、茂木大輔さんのお話を聞いてみたい・・ということでしたが、2時間近くのコンサート、満足して帰宅することができました。
広島交響楽団の演奏を聴くのは10年ぶりくらいになります。指揮とお話をして下さった茂木さんのおっしゃった「広島が誇るべき2つ、赤ヘルと広響・・・」(言葉は正確ではありませんがこんな感じのこと)そのオーケストラを目の前にして、「本当にひさしぶりに聴きに来ました。」と、しみじみ思うようでした。近くにいながら聴く機会を持とうとしてこなかったことに改めて気付きます。
「オーケストラの生演奏は、いいですね」たくさんの人の弦楽器の音色が一本の糸のようにぴたっと合わさりメロディーを奏でるその空間にいると、そこは異次元の世界のようです。金管楽器の迫力、木管楽器の素敵な音色、弦楽器の繊細な高音、体に響くような重低音・・・・いい意味で『鳥肌が立つ』という感覚を思い出しました。
演奏曲目はホームページで見ていた内容と同じだったように思いますが、聴きどころはたくさんありますが、オーボエの音色に聴きほれる場面がたくさんありました。オーボエの演奏者は、ゲストで演奏された古部賢一さん、広響の団員の方。注目。
ピアノ演奏では、プリムローズ・マジックの女性二人の2台のピアノの演奏。息の合った演奏に驚きますし、ガーシュウィンラプソディー・イン・ブルーでは、少しジャズぽい編曲でのピアノ演奏、「きれいな音色」(これは、いっしょに行った娘の感想ですが)、早い指づかいが「むづかしいんだろうな」感嘆しつつ楽しみました。
知らない名前の楽器“バソン”の音色にも触れました。〈演奏者は、小山清さん)
何と言っても満足した曲は、2部で演奏された『ブラームス交響曲第1番ハ短調』を全曲聴けたことです。
それに加えて、舞台の背中部分に曲の解説や漫画“のだめカンタービレ”の印象的なカットが映し出されるのですが、この映像はわたしのような初心者のクラシックファンにとっては大変ありがたいもので、長い交響曲を聴く上で助けになりました。
会場いっぱいの拍手の中で、アンコールにこたえてくださった曲は、ベートーベンの交響曲第7番からショートバージョンの演奏でした。やはり“のだめカンタービレの音楽会”のしめは、この曲ぴったりですね。
茂木大輔さんのお話もわかりやすく、途中には笑いもあり、指揮もしておられ、と大活躍でした。このような企画は新鮮でした。こんな感じで昨晩は楽しい音楽会のひとときを過ごすことができました。