『ローマ人の物語』を読んで(4)

 感想文、なかなか先に進みませんが、きょうは共和制になったローマのあたりを書きます。
(第二章 共和政ローマ
 ひとまずの結び     P.12〜P.209)

ローマ人の物語 (2) ― ローマは一日にして成らず(下) (新潮文庫)

ローマ人の物語 (2) ― ローマは一日にして成らず(下) (新潮文庫)

ブルータスを中心に王政は倒され共和政が始まり、その後500年近く(紀元前509年から紀元前31年まで)共和政が続いたようです。『ローマ人の物語』の『ローマは1日にして成らず』文庫本の上・下の2冊では、イタリア半島の統一までが取り上げられていました。まわりのケルト人(ガリア人とも呼ばれる)と戦ったり、北のエトルリア・中南伊の山岳民族のサムニウム族・イタリア半島の南半分の覇権をかけたピュロスとの対決、と戦いの連続です。
いつも勝ってばかりいるわけではなく、屈辱の敗戦もありながらそこから立ち上がっては、どんどんと勢力範囲を広げていきます。
 ケルト人との戦いで負けた時は、ローマ人の方からケルト人に身代金を払うことを条件に立ち去ってもらうこととなるし(P.65)、山岳民族サムニウム族との戦いではバリケードに囲まれて、飢えに負けて戦わずして降伏し、和平の申し入れをしたり(P.156)
進んだかと思うと、10歩も20歩も後退することもしばしばです。そんな時にどのように対処しているのか、注意してみているとドラマがたくさんあって、興味深いです。力のあるリーダーを持たなかったら、多くの命を失ってしまう。人を見る目も育つことだろうと思います。
 しかしながら、国内では貴族と平民の抗争、そしてたび重なる外敵との戦争、命をかけての日々に、読んでいるだけでも大変な時代だと想像します。
 何を書いているのか、まとまりませんが今日の勉強はここまでにします。
 次回は、カルタゴハンニバルが登場する話へと入って行きます。