吉本隆明さんの講演CD

 ずいぶん前に予約していた本の順番が回ってきて、やっと図書館から借りることができました。

吉本隆明の声と言葉。〜その講演を立ち聞きする74分〜 (Hobonichi books)

吉本隆明の声と言葉。〜その講演を立ち聞きする74分〜 (Hobonichi books)

 上の本です。吉本さんの講演された声を、話を、少しですが聞くことができそうだということで予約していました。
 ブログを読ませていただいている方々のエントリーで以前何度か話題になっていましたが、名前は聞いたことがあるものの吉本隆明さんの書かれた本を読んだことがありませんでした。なぜ読みたくなったのかは、それほどわけがあるわけではありませんが、糸井重里さんのインターネットサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」の中でもたっぷりと紹介しておられ、背中を押されました。


 吉本隆明さんは「戦後思想界の巨人」とも呼ばれていると紹介してありましたが、近頃読んでいた宮本常一さんは「旅する巨人」(佐野眞一さんの著作の題名)とあり、巨人つながりだなとふと思い、また吉本さんが「こりゃすげぇな」と言われた『万葉集』ですが、先日宮本常一さん愛用の遺品を写真に収めた時に、2冊ほど読み込まれた様子の文庫本がありました。『風土記』と『万葉集』でした。
 先日から気になっていた『万葉集』の話が吉本さんの講演内容にもあって、しばしの間心に留まりました。『万葉集』有名ですがじっくり読んだことがありません。こうして刺激を受けることは、固い心の表面を少しずつ耕してもらえそうです。


 「思えば遠くへ来たものだ。」と、ここ2・3年ブログを始めてからの私の読書内容の変化と拡大は自分でもびっくりします。ありがたいことですね。
吉本さんのCDの感想になりませんが、記録として書いておきたくなりました。