『ブログ誕生』を読む(1)

 今年最初の読書感想は、もちろんこの本です。
 わたしがブログを書き出して4年4ヶ月くらいが過ぎ、書きながら今まで感じてきた「不安」や「喜び」と同じような気持ちを本書の中からも読み取ることができました。
 自分をさらすことの不安。他のブログを読み接点が生まれる中で深いつながりができるときの喜び。また、自分が思いのままに発信する中で、まず文章を書くという行為をしなければならないのですが、本書の中でも言われている
>>多くの人に読んでもらう記事を書くという行為は、頭の中にしっかりと存在する見方や考えを文字にするだけのことではない。文章を書くというのは、考えるというさらに難しい行為を誘発する行為なのだ。(P.454より)ということに、「納得です。」そう相槌をうったり。
 また、書くことで気が紛れたり、書いて発信すると自分はひとりじゃないと感じられたり・・・。いろいろな効用があることが語られています。

 「ブログには何ができるのか。」そのことを考えてみる方にとっては、本書は“よき友”となることはまちがいありません。
 それに、文章がとてもわかりやすく、ブログ興隆の歴史の中から光を当てて紹介されている数々の話は、どこから読み始めてもいろいろな発見や教訓も得られ、じっくりと話を噛みしめながらの読書ができます。
 2001年くらいから2008年頃の大変新しい話が紹介されていて、みずみずしさもあります。
 私にとっては、最近見た映画、メリル・ストリープ主演の『ジュリー&ジュリア』の話が出てくるところが、思わず“にこっ”としてしまったところです。(P.392より)
 横道にそれますが、映画『ジュリー&ジュリア』は、実話をもとにした話ですが、ニューヨークに住む30歳のジュリーは、本書の中にも書かれているように、仕事のストレスを紛らわせるため、1960年代に書かれた料理本『フランス料理の達人』(著者、ジュリア・チャイルド)にある524皿をすべて作り、ブログに載せるという挑戦をした話です。
 ブログが生んだ出会い。可能性。ひとつのエピソードですが、おもしろいところです。 

 まだまだ、じっくりとは読めていませんが、まずは1弾を書いてみようとパソコンの前に座りました。
また、続きも書いてみたいと思います。