『逃げない力』を読む

 著者は、テレビ東京アナウンサー 大橋未歩さん。
 広島ではテレビ東京が映らないこともあって名前を知らない方でしたが、本の題名『逃げない力』に引かれて読んでみました。
 各所に記憶にとどめておきたい言葉を見つけました。読んで元気になる本です。少し抜き出しておきます。


夫は、私が唯一弱さをみせられる相手です。
 ある日、私が立ち上げたプロジェクトがとん挫して落ち込んでいる姿をみた彼が、「ちょっと手帳貸して」と言って、私の手帳に吉田松陰の言葉を書いてくれました。

 『志を立てるには人と異なることを恐れてはいけない 世俗の意見に惑わされてもいけない 死んだ後の業苦を思いわずらうな 目前の安楽は一時しのぎと知れ 百年の時は一瞬に過ぎない 君達はどうかいたずらに時を過ごすことのないように・・・・・・』

 夫は吉田松陰が好きで、その言葉を暗記していたのです。驚きました。そして、「お前の悩みなんて小さいんだから、志をもつことをあきらめるな」と励ましてくれたのです。(P.141)

君達はどうかいたずらにときを過ごすことのないように」の言葉は特に心に残りました。
 現在は、アナウンサーをしながら早稲田大学大学院に入学し、スポーツビジネスの研究にまい進しておられるとのこと。
 いろいろな逆境にあっても“逃げない力”を持ち、「局アナ」として活躍されているお話は、私自身パワーをもらえました。
逃げない力 (PHPビジネス新書)

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