開高健さんの本


物事に集中するのには、どんな環境がいいでしょう。
先日、外出中、思わぬ待ち時間が出来て、車中で時間を潰さなければいけなくなりました。ちょうど、たくさん本を車に載せていた時だったので、これ幸いと、1冊取り上げ本を読み始めました。
おはら庄助さんが朝湯に入るように(?)天気のよい戸外(と言っても寒くない車中)で、なんとも贅沢な環境ですが、集中して読めました。
狭い空間というのが、いいのでしょうか。
そういえば、他の方のブログで、トイレで考え事をするといいとか、通勤電車内での読書という話もありましたが、集中するのにはいい方法かもしれませんね。
まわりに気が散らないことがいいのかと、思いました。(電車内が静かかどうかはわかりませんが)
それはともかく、その時に手に取った本が、開高 健さんがおもしろいよと、『開口閉口』で書いておられた『スパイになりたかったスパイ』でした。

スパイになりたかったスパイ (講談社文庫)

スパイになりたかったスパイ (講談社文庫)


いつものくせで、あとがきを先に読みたくなるのですが、ページをめくっていましたら、訳者あとがきの前に、この本の解説がありました。
この解説がとてもおもしろい。なんと、開高 健さんの解説だったのです。
本文を読み始めたときよりも、この解説の方が気に入りそうでした。(まだ本文を全部読んでいないので、こんなことを言ってはいけないのですが。)


開口閉口 (新潮文庫)

開口閉口 (新潮文庫)


(つづく)