暗号解読


手元に、『暗号解読』(著者、サイモン・シン 青木薫 訳  発行所、新潮社 )があります。
 ブログで教えてもらった情報を真綿のように吸収できれば、と、つねづね心がけ、図書館にて本の予約をしています。以前ブログで、サイモン・シンさんの本の紹介がありましたので、では、と、予約してみました。いままで、読んだ事のない分野の内容でした。
サイモン・シン・・・・・1967年生まれ。ケンブリッジ大学大学院で素粒子物理学の博士号を取得。作品に『フェルマーの最終定理』そして、この本『暗号解読』『ビッグバン宇宙論』があります。

本が届き、まだ少ししか読んでいないのですが、暗号の歴史が書いてあるところなど、(暗号が戦争の勝敗を決し、王や女王に死をもたらしたりする。)確かに、そうだと、興味を持ちました。
 私でも、わからない文字とかが目の前にあると、どうしても気になってしまいます。こういう気持は、人間の本性に深く根ざしたものだ・・・・・と、この本に登場している、ジョン・チャドウィックと言う方が言っておられます。

※>「秘密を暴きたいという強い衝動は人間の本性に深く根ざしたものであり、それほど詮索好きな人でなくても、これはあなただけに教えてやろうなどと言われれば胸が高鳴ることだろう。とはいえ、謎解きにかかわる職業に就けるのは幸運な人なのであって、大多数の人々は、娯楽用に作られたパズルを解くことでこの衝動をまぎらわせるしかない。探偵小説やクロスワード・パズルはそんな大多数のためにある。秘密の暗号を解読しようというのは、ごく少数の人たちなのだ。」 ジョン・チャドウィック『線文字Bの解読』 (P.4)

このチャドウィックと言う方、線文字Bを解読すると言う偉業を成し遂げた人のおひとりです。もうひとりは、マイケル・ヴェントリスという人です。

文中に、興味深い所がありました。
人間の資質に関してですが、『表面的な混乱の中に秩序を見抜くこの力こそは、あらゆる偉大な人物の仕事を特徴づけるものなのである。』(P.317)
覚えておきたい言葉だったので、書き残します。

 まだ何処から読んだらいいのか、とまどいながらですが、てこずりながらでも、格闘して読んでみるとおもしろいのではないか、と感じている本です。

きょうも、本当にまとまりませんでした。このあたりで。