サイダーハウス・ルール


 昨日に引き続いて、ジョン・アーヴィングの小説を原作にした映画のことを書きます。昨日は『ガープの世界』についてでしたが、今日は『サイダーハウス・ルール』のことを。

サイダーハウス・ルール』・・・・1999年製作 131分
 主演 マイケル・ケイントビー・マグワイアシャーリーズ・セロン


※孤児院で育った青年(トビー・マグワイア演じる)の成長を描くヒューマンドラマです。
 
 原作のジョン・アーヴィングさんの書かれた『マイ・ムービー・ビジネス』の中に書かれていましたが、この映画の脚本を完成させるのに、13年という歳月と4人の監督を必要としたとありました。1本の映画が出来るのには、大変な労力がかかっているのだと感じます。
 また、中絶問題という難しい話を主題として、まっ向からとりくんだ映画でもありました。
 「望まない妊娠」このことからは、命が芽生えたかぎり産みたいけれど育てられない場合と、産むことが出来ない場合が生じると思いますが、この映画に出てくるマイケル・ケイン演じるドクターであり孤児院の院長が、なぜ当時法律で禁じられていた堕胎の手術を行ったり、孤児を引き取っているのか・・・考えさせられます。
 孤児院での生活、青年たちの恋、リンゴ園で働く収穫人たちの宿舎サイダーハウスでのできごと・・・中身のある映画でした。
 

サイダーハウス・ルール [DVD]

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マイ・ムービー・ビジネス―映画の中のアーヴィング

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