片岡義男さんのこと


 今朝の中国新聞の読書欄を読んでいましたら、以前『三上のブログ』http://d.hatena.ne.jp/elmikamino/20061126/1164549365 で紹介しておられて、私も手にすることになった http://d.hatena.ne.jp/rairakku6/20061220 『ラハイナまで来た理由』を書かれた、片岡義男さんの名前を見つけました。


 「ハワイに渡った海賊たち」の著者、堀 雅昭さんに聞く。と言う内容の文章の中です。


 「ハワイに渡った海賊たち」この本の副題は、「周防大島の移民史」というのだそうで、著者が新聞への連載のため、山口県東部の瀬戸内沿岸を聞き書きに歩いておられ、そうして移民にまつわる数々の逸話を拾い上げらました。その逸話のひとつに片岡義男さんの話もあるとのことでした。


 ちょっと、その文章を抜書きさせていただくと、
>>「スローなブギにしてくれ」で知られる作家片岡義男は、祖父が周防大島生まれの日系三世。片岡自身は東京生まれだが、「魂の故郷はアメリカ」。そして疎開先の岩国で広島に投下された原爆の閃光を見る。「そこを根っこにした片岡文学は優れた日系人文学として読めます」(2007年7月29日 中国新聞23面より)<<


 以前、予備知識のないまま、「ラハイナまで来た理由」を読み、すぐに大島のハワイ移民の事柄を連想しましたが、詳しい説明がなくても文章の持つ強いメッセージが、私に連想させる力を持っていたのかと、少し不思議な気持ちになりました。


 ここからは、おまけですが瀬戸内海の島、周防大島には懐かしい思い出が私にあります。新米教師として3年間くらい教壇に立っていましたので、なんでもないことですが“縁”を感じてしまいました。

ラハイナまで来た理由

ラハイナまで来た理由