グレート・ギャツビーその他


 机まわりに積まれた本や本棚の中から、今日の1冊は村上春樹さんの訳で『グレート・ギャツビー』を読もう、と意気込みましたが、まだ全部読めませんでしたので、先にビデオ鑑賞をしましたので(もうだいぶ前ですが)、そのビデオの感想を書いて見ます。
 『華麗なるギャツビー』主演はロバート・レットフォード、ミア・ファロー

華麗なるギャツビー [DVD]

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1920年頃の少し古い時代のアメリカを舞台にした映画です。女性の衣装からもお金持ちの生活がよくあらわれていて、主人公の二人のかかわりがどのような展開になるのだろうかと、見始めました。
 ギャツビーが戦争に行っている間に、愛し合った彼女は他の人と結婚していて、・・でも、ギャツビーはきっと夢は取りもどせるのだと信じていました。そう、もう少しで、取り戻せそうだったのです。
ラストシーンは、まだ読んでおられない方や、映画を見ておられない方もあるでしょうから、これ以上は書きません。
 見終わった感想は、非情な現実の社会をまのあたりにしたり、女性(ミア・ファロー)が結婚している人と、ギャツビーとの間で揺れ動き、経済的な物に大きく心を左右されるところなど、考えさせられる場面もありました。


この映画では、主役はギャツビー・・・と思う感じで、ここまでかつての恋人を純粋に思い続けられるものだろうかと、こんな感想を持つのは、年を重ねて濁ってしまった心をもつ身になったのかと、わが心を眺めてしまいました。


 話はそれますが、女性の心の内に感動する映画では、『めぐり逢い』1957年 アメリカ映画があります。主演は、ケイリー・グラント、デボラ・カー 

大好きな映画ですが、こちらは経済的な物を捨てて、愛する人のために今までの生活を変えようとします。メロドラマにつきものの すれ違いではらはらドキドキのストーリーですが、何度見ても感動するのは、デボラ・カー演じる女性が、愛する人を前にして、半身不随であることを隠し、迷惑をかけてはいけないと彼から離れようとする場面です。そのシーンを思い出すだけでも、胸がキューンとなります。
村上春樹さんが、スコット・フィッツジェラルドさんの書かれた『グレート・ギャツビー』を、これまでの人生で巡り会ったもっとも重要な本、と言っておられるのは、男としてギャツビーの「純情」に感動する気持ちを持たれたからだろうか、私が女性の立場から、『めぐり逢い』の、デボラ・カー演じるテリーの「心」に感動したように。
そんな事を考えていました。

 パソコンの前に座ったまま、そうじははかどりません。もうこの辺で。