『日本文学の光と影』を読んで
バルバラ・吉田=クラフトさんの本を借りて読んでいましたが、そろそろ返す日も近づきましたので、あわただしいのですが以前にも少し書きましたが、もう少しだけブログに文を残そうかと思います。
この本を読んで、私にとっての変化。いろいろ影響したことはありますが、その中の一つに、
永井荷風の「濹東綺譚(ぼくとうきだん)」「断腸亭日乗」を借りてみたことがあります。
「濹東綺譚(ぼくとうきだん)」の本が手元に来て、とても薄い文庫本で、なまめかしい古風な写真の表紙に「えっ。」と思いながら、よく見ると東宝提供と書いてありましたので、きっと映画化され、そのワンシーンをカバーに使われたのでしょう。
教科書の中での知識くらいでいままで読んでみようと思ったこともなかった永井荷風さんの本。
バルバラさんの影響で興味を持ちました。
バルバラさんが闘病されていた時、ベッドの上で最後まで頑張っておられた、
永井荷風さんの「断腸亭日乗」の翻訳(ドイツ語に)のことを知り、なぜ永井荷風の研究にそこまで全力を傾けておられたのかと思いました。
私の読書傾向とずいぶん離れたところの本ですが、しばらく読んでみようかと思っています。日本人でありながら自分の生まれる前、親が生まれ、過ごした若い時代のことでも、遠い世界の話に思える。その頃の文学作品をあまり読んでこなかったからでしょう。
わが足元、日本のことをもっと知るように、ドイツ生まれのバルバラさんを通して、促された気持ちです。
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