『ダンス・ダンス・ダンス』を読んで(1)

ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫)

ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫)

今朝は、今読んでいる村上春樹さんの『ダンス・ダンス・ダンス』の事を少し書いてみます。
少し飛ばしながら読んだ所もあり勘違いして理解しているかもしれませんが、こうして読後の感想を文章にする事で、その後の自分に大きな変化がある(本の内容をよく理解できる。またはストーリーへのめりこめる。)ことを発見しました。
この『ダンス・ダンス・ダンス』も、未成熟な感想しか書けない状態ですが、そのことをどうぞご了承の上、大目に見て読んで下さい。
前回読んだ『羊をめぐる冒険』からの繋がりもあり登場人物も鼠・耳のモデルをしていた彼女、羊男、舞台もいるかホテル(今はドルフィン・ホテル)などが出てきます。『羊をめぐる冒険』から4年半の時間が経過してストーリーは始まります。新たに主人公の同級生の映画俳優、ある美少女、ホテルの受付をしている女性・・その他の人も加わります。
話は少しサスペンス調であったり(殺人事件があり)、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』のような不思議な世界、『ダンス・ダンス・ダンス』のなかでは”こっちの世界”と”あっちの世界”と表現されている話も出てきます。
今日読んだ所で印象深かった文章を抜き出してみます。


羊男と主人公が出会った所で、羊男が言ってくれた言葉です。
>>「・・・踊るんだ。踊り続けるんだ。何故踊るかなんか考えちゃいけない。意味なんてことは考えちゃいけない。意味なんてもともとないんだ。そんなこと考え出したら足が停まる。・・・・
きちんとステップを踏んで踊り続けるんだよ。そして固まってしまったものを少しずつでもいいからほぐしていくんだよ。・・・・
怖がることは何もない。あんたはたしかに疲れている。疲れて、脅えている。誰にでもそういう時がある。・・・・」

「・・とびっきり上手く踊るんだ。みんなが感心するくらいに。そうすればおいらもあんたのことを、手伝ってあげられるかもしれない。だから踊るんだよ。音楽の続く限り。」
本の題名にも”ダンス”と言う言葉が使われているように、羊男が主人公に向けて話してくれた上の様な言葉が、この本の大切なメッセージとしてあるのだろうかと、ふと思ったのでした。


つづきは、また改めて書くことにします。