『過去と未来の国々』を読む

開高健さんが今から50年くらい前、1960年に中国を訪れ5月30日から7月6日まで日記のように毎日、その日の出来事、出会った人とどんな話をし何を思ったかを綴っておられます。まだ私も幼稚園に行っていた頃のことですから、その頃の日本で起っていた安保闘争で、世界でも(中国でも)大きなニュースとなっていたという所を読んでも、なかなかピンとこないのですが、想像力を働かせ少しずつ読んでいます。
印象深かったのは、中国は広大で・・・、というところ。わかりきったことですが、実際に中国を訪れてみたら、その広さに驚くだろうなと思います。まだ行った事がありませんが。
子どもが小学生の時に、まんがで『三国志』『水滸伝』その他いろいろ買っていまして、いっしょになって読んでいたのですが、戦争の続く歴史と、中国の人々の生活をまんがからいろいろ思い描いていました。
最近では映画で、『初恋の来た道』や『山の郵便配達』などに感動した記憶がありますが、他にもいろいろ借りて見ていて、知らない事がいろいろあり、近くの国なのにもっと積極的に知る努力をしようかと思います。
※「初恋の来た道』チャン・イーモウ監督、チャン・ツィイーのデビュー作(『サユリ』の主人公になった人です。)
山の郵便配達』父と子の感動物語

         
開高さんの中国の紀行文は50年前に書かれた文とはいえ、多くの刺激があります。また、開高健さんが中国のことを知るてだてに読まれたと言う、「偉大なる道」アグネス・スメドレー著や、「中国の赤い星」エドガー・スノウ著も、借りて見ました。この2冊の方は、まだあまり読んではいないのですが、広い国土と、貧しい農民の事柄があちこちに書かれていて、日本でも少し前の時代はそうであっただろうかと思ったり、だんだん重い気持ちになりながら、でも無関心ではいられない、そんな気持ちで本を傍らにおいています。

まとまりませんが、きょうはこのあたりで。