春の院展(2)

きょうも、「第六十三回 春の院展」のことを書いてみます。
院展を見に行くようになったのはまだ近年のことで、こうして感想を文章に表わすようになったのはほんの少し前からです。ブログを始めて次の年の院展から。
展覧会に出向く回数が増えるごとに出品者のお名前も知っている方が増えてきました。今回も「どんな絵が見れるだろうか」と会場に着くまでのわくわく感を持ち、加えてひさしぶりの本通り(繁華街として賑わっているところです)とあって、気分も高揚してきました。
人波に混ざって順々に鑑賞しますが、どの絵も描く人の思いがあふれていて圧巻です。ことに同人の方々のコーナーではそのパワーが増します。
見て回っている時は自然と名前を知っている出品者の方の絵を探しますが、私の中では、平山郁夫さん、那波多目功一さん、西田俊英さん、手塚雄二さんのお名前がすぐに思い浮かんできます。私のまわりでも同じような方が何人かおられ、地元でもあるので「平山郁夫さんの絵は・・・」「西田先生の絵は・・・」と囁いておられるのが耳に入ります。
今回、平山郁夫さんは「神殿爽春 下鴨神社 京都」、
那波多目功一さんは「酔芙蓉(すいふよう)」(芙蓉の花は、私も散歩の途中何枚も写真を撮り親しみを持っている花なので、ちょっとうれしくなりました。
西田俊英さんは「出現」(木立のなかに鹿が一頭。神の使いのように神々しい姿でした。鹿に目が吸い込まれます。)
手塚雄二さん「海しぐれ」(雨の降る一面の海原に木が一本、大胆な構図に注目)
また、今回は倉島重友さんの「春を告げる」に目がとまり、帰宅して少し検索をして調べていました。素敵なひとりの女性が画面いっぱいに描かれていました。倉島重友さんは、1944年生まれ、現在広島市立大学芸術学部教授とのことでした。倉島さんのほかの作品もインターネットで見てみましたら、花の絵もたくさん描いておられ、注目度がさらに高まりました。
一部だけ書いてみましたが、他にも富士山の絵や味わいのある小道、野菜の絵など書ききれませんが、満ち足りた気分で会場を後にしました。
満足しながらも、せっかく出かけてきましたので、じつはさらに、もうひとつ美術館へと向かいました。どこへかは、今日は写真のみ載せます。そちらの報告は、また改めて。
ひろしま美術館・・『日仏交流150周年記念 芸術都市パリの100年展』


(おまけの1枚・・・本通りにありますアンデルセン本店前で写してみました。以前、札幌店の写真を見ましたので。)