『ローマ人の物語』を読んで(3)
ここ2・3日、休憩中はいつも塩野七生さんの本のページを開いているような生活をしていますが、にわか勉強ですので理解不足であったり、間違ったりしたことを書いている時もあります。昨日書いたことで、トロイの木馬の話ですが、ホメロスの叙事詩「イーリアス」の中に書いてあるそうです。というのは、間違いだったようです。
ブログはありがたい“私塾”だと、いつも感じていますが、今回もそうです。コメント欄にてCUSCUSさん(id:CUSCUS)に教えていただきました。
「イーリアス」はトロイが滅びる前のところで終わるので「トロイの木馬」の話は登場しません。初代皇帝アウグストゥスの時代の詩人ヴェルギリウスの作品に「アエネーイス」というのがあり、そこには「トロイの木馬」の話やトロイが滅びた話、アエネアスの脱出やイタリアに定着するまでが物語られています。図書館でさっそく「イーリアス」を予約したり、詩人ヴェルギリウスをインターネットで調べてみたり・・・と、こうしてブログを書いていなかったら一生手に取ることもなかったのではと思う本や、知らないままで過ぎただろう知識に出会えました。 さて、話は変わり きょうは、第2章 共和政ローマ (p.111〜P.197)を。 建国の王ロムルスから、7代目の「尊大なタルクィニウス」までの7人の王によったローマの王政が終わり、前五〇九年、共和政時代に入ります。
改革の主導者とはしばしば、新興の勢力よりも旧勢力の中から生まれるものである。(P.113)上の言葉は、印象深い言葉でした。 この改革以後、ローマの共和政は五百年もの間続いたそうです。 感想を書こうと思いながら、文を追うことで精いっぱいになりますが、今日読み終えたところでは、ローマの共和政が落ち着いてきたあたりまでと、ローマ人を理解するために避けて通れないギリシャ人についての話(ギリシャ文明、アテネ、スパルタ、ペルシャ戦役)について、書かれていました。 歴史の教科書で読むのとはちがい、登場人物が今の時代に生きている人々と同じように、生き生きとして感じられ読めば読むほど、のめりこんできます。家事がおろそかになりそう。(いけませんね)次回は、2冊目に入ります。(第2章の続きです。)
ローマ人の物語 (2) ― ローマは一日にして成らず(下) (新潮文庫)
- 作者: 塩野七生
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