「ローマ人の物語」(2)

第1章 ローマ誕生(P.30〜P.110)
 落人伝説・・
 紀元前八世紀当時のイタリア
 エトルリア人
 イタリアのギリシア
 建国の王ロムルス
 2代目の王ヌマ
 3代目 ・・
  ・・
  (略)

ローマ人の物語 (1) ― ローマは一日にして成らず(上) (新潮文庫)

ローマ人の物語 (1) ― ローマは一日にして成らず(上) (新潮文庫)

 第1章を読んでまず知ったことは、ローマ人のルーツに関しての話。

 ローマ人は昔から、紀元前七五三年にローマを建国したのはロムルスであり、そのロムルスはトロイから逃れてきたアエネアスの子孫にあたると信じてきた。(P.32)
<   “トロイの木馬”の話は有名で、ギリシャ軍と都市トロイの攻防戦の時の話ですが、木馬の中に潜んでいたギリシャ兵士が深夜に出てきてトロイはその夜のうちに落城しました。そこまではよく知っていましたが、その後の話があるようです。  かろうじて落ち延びたアエネアスというトロイの王の婿、そして一緒に逃げてきた息子が後に新しい街を建設したその土地が後のローマの母体とされるそうです。このような伝説があったとは・・・・。日本人のルーツはどうでしょう。こんなことを考えてみるのもロマンがあっていいですね。  トロイという都市は、ドイツの考古学者シュリーマンによって伝説の中ではなく実際に存在していたことが発掘によってわかりましたが、読んだことはありませんが名前は知っているホメロス作の叙事詩イーリアス』の中にトロイの木馬などの話が書いてあるようです。  ギリシャの詩人ホメロスという方も、紀元前八世紀半ば頃(もしかしてローマが誕生した頃と同じ?)の古代ギリシャ人ということ、・・・よくよく考えてみると、『イーリアス』を読めば2800年前位に生きておられた人の話を読み、3200年くらい前の都市トロイで生活していた人の様子を文章から知ることができる、そう思うと楽しい気分になってきました。  話が脱線している気がしますが、『ローマ人の物語』ローマの誕生を読みながら、思ったことを綴りました。次回は、第二章 共和政ローマ から書いてみようと思います。