『ローマ人の物語』その他

 最近図書館で借りる本というと、アメリカ関連のものが多くその中で印象深くておもしろかったのは『とっておきのニューヨーク』―もう一つの素顔が見えてくる―がありました。フジテレビのアナウンサー須田哲夫さんがニューヨーク特派員をしておられる頃のニューヨークの素顔を伝えようとしておられる内容でした。
 普段のニュースからは伝わってこない「日常」のニューヨークとは、・・・ どんなだろうかと思いをめぐらしながら読んでいると、旅に出ている感じにもなってきます。
 発行が1998年という少し情報としては古い内容かもしれませんが、それでも面白く読めました。


・・・*・・・*


 ブログに何を書こうかと思うばかりでそこで手が止まっていましたが、初心に帰り、「読書感想を書くこと」を思い出しました。
 思ったら行動に移すということで、ひさしぶりに書店に出向き3冊ほど文庫本を買ってきました。『ローマ人の物語』35.36.37、です。
ときどき、また「ローマ人の物語」の感想を書いていこうと思います。

 現代の政治についてあれこれ考えたり、発言するのはなかなかできませんが、2000年くらい前のローマ帝国の政治などについて読んで考えるのは塩野七生さんの書かれたものを読むようになって楽しみを覚えました。
 感想を書くのは「ユリウス・カエサル ルビコン以後、ローマ人の物語V」以来です。
時代が200年くらい飛びますが、今日読んだのは、ローマ帝国の力が弱まっていた頃のディオクレティアヌスの帝国改造に努力する様子のところです。

 印象深かった言葉をひとつ書き写しておきます。

・・・人間にとっての幸不幸は、自分に合った時代に生まれたか否か、にかかっているということだ。資質も才能も努力する意思も、この一事を前にしては価値が薄れる。・・・(「ローマ人の物語」36より)
ローマ人の物語〈35〉最後の努力〈上〉 (新潮文庫)

ローマ人の物語〈35〉最後の努力〈上〉 (新潮文庫)