『日本人へ リーダー篇』を読む

 塩野七生さんの『ローマ人の物語』を続けて読んでいた時期が遠く感じられるこの頃を過ごしていましたが、またひさしぶりに塩野さんの著書を読んで見ました。
 「文藝春秋」2003年6月号から2006年9月号に看板連載となっていたものの新書化だそうで、『ローマ人の物語』を愛読していた私にはとても読み易く、考えさせられるひとときを持てる読書となりました。
 近頃落ち着いて読書の時間が取れていなかったのですが、これをきっかけにまた読書の時間を増やしたいと思います。

日本人へ リーダー篇 (文春新書)

日本人へ リーダー篇 (文春新書)

 目にとまった言葉ですが、ひとつだけ書き出します。

・・・・・(省略)歴史に親しむ日常の中で私が学んだ最大のことは、いかなる民族も自らの資質に合わないことを無理してやって成功できた例はない、ということであった。(国際政治と「時差」のところより P.248)

自分を知る、自分の国を知る。・・・・・考えるヒントになりそうですね。