「悠々として急げ」とは

先日、娘に
開高健さんの言葉の中に『悠々として急げ』というのがあるの?」と聞かれた。得意分野を聞かれた時のようにうれしくなって、身を乗り出しました。
「そういえばうちの本棚、開高健さんの本がたくさんあるね。」
そうなんです。
でも「この言葉は、何と言う意味?」と言われ、説明を始めてみると、
開高健さん、旅行好きだったから旅行は味わう為にはゆったりとした気持を持っていないとだめだし、次への土地へは急いでいかないといけないし・・・(しどろもどろです。)」
「わからないね。・・・」


そんなこともあり、図書館で開高健さんの本『悠々として急げ』を借りて見ることにしました。

悠々として急げ―対談集 (角川文庫 緑)

悠々として急げ―対談集 (角川文庫 緑)

言葉の意味だけまず知りたいと本を眺めたのですが、本文(P.6)に、

>>そこで、これから十二回、皺ののびる対談をやってみようと、思いたった。古語に《フェスティナ・レンテ》という。悠々として急げ、の意である。もとはこれ、ある王様の治世の座右銘だったと伝えられるが、衆庶の日常の必須心得ともしたいのである。