『シュンポシオン』を読みながら

ここ何日間かにわたって倉橋由美子さんの『シュンポシオン』をパソコンの横に置き少しずつ読んでいました。
いつも私のブログを読んでくださっている方には、この本を手に取ったわけはお察しいただけると思いますが、『横浜逍遥亭』にて告知されました「シュンポシオン横浜」。
その名の由来をもう少し知りたいとの、いつもの私の好奇心から端を発しています。

シュンポシオン (新潮文庫)

シュンポシオン (新潮文庫)

この本のあらすじは『横浜逍遥亭』にて書いておられましたので一部引用させていただきました。(http://d.hatena.ne.jp/taknakayama/20080518/p1

倉橋由美子に『シュンポシオン』という私が愛好する小説があります。冷戦さなかの1985年に書かれた作品で、舞台は2010年頃の伊豆。第三次世界大戦勃発の危機の中、その地に疎開してきたインテリたちが世界の終わりを控えた暗鬱な情勢下でおしゃべりを続けるというまか不思議な骨組みを備えた作品です。


少し飛ばした所もあり、1度読んだだけでは感想を書くのは難しいです。
倉橋由美子さんの作品はこれまで1冊くらいしか読んだ事がなく、私にとっては少し難しい感じもします。
いまでは、文章に触れるだけで“なつかしさ”がじわっと湧いてくるようになった開高健さんの本も、表現の過激さにびっくりした大江健三郎さんの本も、そういえば最初の印象は、
「私には読みこなせない。・・難しい本なのかも。」そんなふうに思ったものですが、じっくり付き合ううちに、大変親しい作家へと変わっていきました。
読み手の読解力が育っていかないと充分には作品を深く味わう事が出来ないのかもしれません。


それはともかく、倉橋由美子さんの『シュンポシオン』を読みながら、ブログ仲間が集っていろいろな話に花の咲く時間を場面を頭の中で重ねながら、読んでいました。


ぜんぜん作品の感想になりませんが、今回の読書をきっかけにして倉橋由美子さんの本をまた読んでみようと思うようになりました。