『グリーン革命』を読んで(2)
きょうは、第1章 鳥も飛ばない場所 を読んで印象深かった話を抜き出してみます。
この“鳥も飛ばない場所”とは、著者の頭に焼き付いている、2001年の9・11同時多発テロ後にアメリカがトルコのイスタンブールに新設した領事館の光景から、こう表現されたようです。その新領事館の防御が「鳥が飛ぶのも許さない」ほど厳重に警備されている・・・・。
著者は、警備にともなう制限について次のように書いておられます。
・・・・ なぜなら、鳥も飛ばない場所では、人々が交わらず、思想がひらめかず、友情が結ばれず、固定観念が打破されず、共同作業が行われず、信頼が築かれず、自由の鐘はならないからだ。アメリカがそういう場所になってほしくないと、私たちは思っている。また、アメリカをそういう場所にしてはならない。・・・・・・・(p.12)アメリカのあるべき姿を考え、 なぜそれが求められているのかを本書で語りたいと言っておられます。 わたしは、読みながら、“日本のあるべき姿”とは、とわが身に置き換えて考えてしまいました。私に考えが湧くわけではありませんが、トーマス・フリードマンさんのように、日本でも同じようなことを考えている人もたくさんいるのかもしれない。もし、そんな本があったら読んでみたい気がしてきました。 危険を回避するためには警備はどんどん厳重になりがちです。でも、はたして厳重にすればよいだけでもない、他の道があるとしたら、・・・・ どんな方法があるのでしょう。続きはまた今度にします。
- 作者: トーマス・フリードマン,伏見威蕃
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2009/03/20
- メディア: 単行本
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