『グリーン革命』(3)

 きょうは2章 エネルギー気候紀元 を読みました。
 私たちはこれまでになかったエネルギー気候紀元に突入しているのだそうです。この“エネルギー気候紀元”って何? と思いますが、著者が以前書かれた『フラット化する世界』(テクノロジー革命がグローバルな経済の競技場を平らに均したと論ずる)に加えて、気候変動による地球の温暖化、人口増加によってエネルギーが足りなくなってくる、そんな時代を簡明に言い表してエネルギー気候紀元とされたようです。

 この時代には5つの難しい問題をかかえています。

 
 ・供給が細りつつあるエネルギーや天然資源への需要の増大
 ・産油国と石油独裁者への莫大な富の集中
 ・破壊的な天候異変
 ・電力を持つものと持たざるものを二分して起きているエネルギー貧困
 ・動植物が記録的な速さで絶滅し、生物多様性の破壊が急速に進んでいること  (p.44)
 ニュースなどでたびたび耳にする内容ですが、すぐ目の前の生活が一変するわけではないためか、大きく行動を変えることもなく日が過ぎているのが実情です。  世界の変化が徐々に徐々に進んでいるのに鈍感になっていて、目の前に剣をつきたてられなければ事の重大さに気付かないものなのかもしれません。  取り返しのつかない状況になる前に、今の子供たちにがっかりさせないような世界を残していくためにも、今と言う時代をもっとよく知らないといけない。そう述べておられるような気がします。  フリードマンさんは、アメリカがこの大きな問題を解決する大きな方策を思いついたり、創り出し、時代をリードしていかなくてはならないと、文中で強く語っておられます。  「まずは、知ることからはじめようかな・・・。」(私)